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「この家、売れますか?」実は不動産屋でも即答できない理由【後編】

前編では、私が「売れない不動産はない」と考えている理由についてお話ししました。

もちろん、すべての不動産が簡単に売れるという意味ではありません。

中には、買い手を見つけるまでに時間がかかる不動産もあります。

条件を見直さなければならないものもあります。

場合によっては、大幅な価格調整が必要になることもあります。

それでも、「売れない」のではなく、「どんな条件なら売れるのかを探す」というのが、私の基本的な考え方です。

まず、その不動産の「弱点」を知る

不動産を売却するとき、最初に良いところばかりを見る必要はありません。

むしろ私は、まず「弱点」を確認します。

例えば、

  • 駅から遠い
  • 前面道路が狭い
  • 土地の形が悪い
  • 建物が古い
  • 境界がはっきりしていない
  • 再建築に制限がある
  • 空き家期間が長い
  • 残置物が多い

などです。なぜなら、こうした条件を知らないまま販売を始めると、後になって問題が出てくるからです。

悪いところを隠すのではなく、最初に把握する。

そのうえで、「この条件をどうすれば買主に受け入れてもらえるのか」を考えます。

次に「誰なら買うのか」を考える

すべての人に売ろうとする必要はありません。

例えば古い家なら、「新築のような家を求めている人」には当然向きません。

でも、「自分でリフォームしたい人」DIY好きならどうでしょうか。

土地が広いけれど駅から遠いなら、「駅徒歩10分以内しか考えない人」ではなく、

「車を使うので駅距離を気にしない人」を探せばいい。

再建築が難しい物件なら、その条件を理解したうえで購入する人や、利用方法を考えられる人がいるかもしれません。

つまり、「この不動産を必要としている人」を探す。これが重要です。

そして最後に「条件」を考える

ここでいう条件には、もちろん価格も含まれます。

不動産は、価格を変えれば買主が変わることがあります。

2,000万円では難しくても、1,500万円なら検討できる。

逆に、価格を下げるのではなく、時間をかけて買主を探すという方法もあります。

場合によっては、建物を解体するのか、そのまま売るのかを検討することもあります。

リフォームするのか。現状のまま売るのか。仲介で売るのか。

買取という方法を検討するのか。こうした選択肢を一つずつ考えていきます。

「売れない」のではなく「条件が合っていない」

不動産の売却では、「半年経っても売れません」「一年経っても問い合わせがありません」

ということがあります。そんなときは必ず原因があります。

「今の条件が、買主の希望と合っているのか?」

を考えます。やっぱり価格なのか。物件の見せ方なのか。販売方法なのか。

ターゲットとしている買主が違うのか。そもそも、その物件の魅力が十分に伝わっていないのか。

とにかく原因を探します。

不動産売却は「正解を当てる」仕事ではない

不動産には、数学のような一つの正解があるわけではありません。

「この家は絶対に2,800万円」と決まっているわけでもありません。

市場を見て、物件を見て、買主を考えて、条件を組み合わせる。

そして実際の反応を見ながら調整していく。

私は、これも不動産の仕事の一つだと思っています。

だからこそ、経験が重要になります。過去にどんな物件を扱ったのか。

どんな条件で売れたのか。どんな買主が購入したのか。

何が原因で売却に時間がかかったのか。

そうした経験の積み重ねが、次の不動産を見るときの判断材料になります。

26年間、この仕事をしてきて思うこと

不動産の仕事を始めて26年。その間、さまざまな不動産を見てきました。

「これは難しいな」と思う物件も、もちろんあります。

でも、最初から「これは売れない」と決めつけることはしません。

なぜなら、不動産は一つとして同じものがなく、買う人も一人ひとり違うからです。

売主さんからすれば、「こんな家、誰が買うんだろう」と思ってしまうような家でも、別の人から見れば、

「こういう家を探していた」となることがあります。

そこに不動産の面白さがあります。

「この家、売れますか?」から始めてください

もし今、

「相続した実家があるけれど、こんな古い家が売れるのかな」

「駅から遠いけれど大丈夫かな」

「空き家になって何年も経っているけれど、今さら売れるのかな」

と思っているなら、最初から諦める必要はありません。

まずは、

「この不動産なら、どんな条件で売れる可能性があるのか?」

を考えてみてください。

そのためには、現地を確認し、周辺の取引事例を調べ、物件の問題点を整理し、どんな買主が考えられるのかを検討する。

それが不動産会社の仕事だと思っています。

そして、売却を決めるのは、その後でいいのです。

「売れないかもしれない」と思っている不動産こそ、一度専門家に見てもらってください。

売れないと決めつけるのではなく、

「どうすれば売れるのか」

を一緒に考える。

それが、26年間不動産の仕事をしてきた私のスタイルです。

奈良市・生駒市を中心に奈良県全域で、不動産売却についてご相談を承っています。

「この家、売れますか?」

まずは、そこからで大丈夫です。

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