「AIに聞いたらこう言われました」最近のご相談で感じる不安
近頃、我々不動産会社へ相談する前に、AIへ質問される方が増えました。
相続した実家はいくらで売れるのか、古家は解体した方がよいのか、仲介と買取のどちらが得か、税金はいくらかかるのか。事前に調べておくこと自体は悪いことではありませんし、手軽に聞けるツールがあればすぐに聞きたくなります。
でも、実際の相談では少し困ることがあります。
それは、AIから得た回答を「一つの参考」ではなく、「すでに確定した答え」として持ってこられる場合です。
AIの回答は、質問するときに入力された情報を前提に作られます。土地の形状、接道状況、境界、建物の傷み、地域の需要など、重要な条件が抜けていれば、もっともらしくても結論は変わります。
特に価格などについては全く的外れもよくあります。
ところが、文章が整っているため、正しい答えのように感じてしまいます。
その結果、現地や資料を確認した不動産会社の説明よりも、AIの一般論を信じてしまうことがあります。
これは不動産会社にとって説明が難しくなるだけでなく、何よりお客様のためになりません。
実際、地域限定の高値で売れる場所はAIには分からないからです。
不動産は、同じ地域、同じ広さ、同じ築年数でも、条件によって価格や売り方が変わります。「一般的には正しいこと」と「この不動産に当てはまること」は別です。
AIで調べた内容を持って相談していただくことは構いません。ただし、それを結論とせず、「この物件にも当てはまりますか」と確認してほしいと思います。
不動産歴26年の私でも、資料を見ず、現地も確認せずに答えを決めることはできません。
ですので、AIの回答は参考としてご利用くださいね。
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