【奈良で不動産売却】売主はまだ高く売れると思い、買主は値下がりを待っている
最近の不動産市場を見ていて、非常に良くない状態になっていると感じます。
売主は、ここ数年の価格上昇や周辺の売出事例を見て、「自分の家もまだ高く売れる」と考えています。一方の買主は、物件価格に加えて住宅ローン金利や物価も上がり、「高すぎて買えない」「いずれ相場が下がるのではないか」と様子を見ています。
売主は下げたくない。買主は今の価格では買いたくない。
両者の価格感が離れたまま、市場が膠着しています。実際市場の在庫も増えています。
ここで注意したいのは、売り出されている価格と、実際に売れた価格は違うということです。インターネットには売主の希望価格が並んでいますが、長期間売れずに残っている物件も含まれています。
それを見た別の売主が「近所もこの価格だから」と高値で売り出す。その物件も売れず、さらに高い在庫が積み上がる。こうして、実際の成約相場から離れた売出価格だけが市場に残っていきます。
買主も相場をよく見ています。高いと感じた物件には、問い合わせすらしません。値段交渉以前に、検討対象から外されているのです。
今年の夏以降は特に問い合わせそのものが激減しています。
私は、売主に安く売ってほしいわけではありません。できる限り良い条件で売ることが仲介会社の仕事です。
しかし、高く売りたいという希望と、実際に買主が支払う価格は分けて考えなければなりません。
今の市場で必要なのは、楽観でも悲観でもなく、買主の動きまで見た現実的な販売戦略です。
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