【第4回】奈良の実家を10年間持ち続けると、いくらかかる?
空き家を所有している方に、
「別に困っていないので、このまま持っておこうと思っています」
と言われることがあります。
もちろん、それも一つの選択肢です。
ただし、考えておきたいのが**「10年間所有するコスト」**です。
固定資産税だけではありません
空き家を所有していると、まず固定資産税や都市計画税がかかります。
仮に年間10万円なら、10年間で100万円。
年間15万円なら150万円です。
さらに、空き家の状態を維持するためには、
- 庭木の剪定
- 草刈り
- 建物の点検
- 雨漏りなどの修繕
- 水道・電気などの管理
- 火災保険など
さまざまな費用が発生します。
遠方に住んでいる場合には、管理を業者に依頼する費用や、実家へ行くための交通費なども考えられます。
建物は時間とともに古くなる
もう一つ考えておきたいのが、建物の経年劣化です。
今なら大きな問題がなくても、10年後には屋根や外壁、設備などの修繕が必要になるかもしれません。
もちろん、すべての住宅で大きな修繕が発生するわけではありません。
しかし、
「何もしなければ費用はゼロ」
というわけではないのです。
そして、不動産価格も変わる

もう一つ重要なのが、将来の売却価格です。
土地については立地によって価格が変わりますし、建物については築年数が進むほど評価が厳しくなる傾向があります。
そのため、
「今売る」
「5年後に売る」
「10年後に売る」
では、売却価格や必要な修繕費などが変わる可能性があります。
もちろん、将来価格が上がる可能性もあります。
だからこそ、現在の価格を知ったうえで判断することが大切ですし
売却益を運用する方が得策かもしれません。
「売るかどうか」より先に「いくらか」を知る
私は、空き家を所有している方に、
「すぐ売りましょう」
と言いたいわけではありません。
むしろ、
「今、この家はいくらくらいで売れるのかを知っておきませんか?」
ということです。
価格が分かれば、
「それなら持っておこう」
「思っていたより価値があるから売却を考えよう」
「兄弟で相談してみよう」
など、次の判断ができます。
知らないまま持ち続けるのと、知ったうえで持ち続けるのでは、大きな違いがあります。
次回は最終回。
「結局、相続した実家は売るべきなのか?」
について、奈良市・生駒市の実家を想定して考えてみます。
→ 第5回「相続した実家を売るべきか迷ったら」へ
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