奈良で不動産を売るとき、なぜ同じ家なのに査定価格が違うのか?【前編】
「同じ家なのに、不動産会社によって査定価格が違うのはなぜ?」
不動産売却を考えたとき、多くの方が疑問に思うことです。
例えば、同じ家を査定してもらったところ、
- A社:2,800万円
- B社:3,200万円
- C社:3,500万円
というように、会社によって大きな差が出ることがあります。
「それなら一番高い3,500万円の会社に頼めばいいのでは?」
そう思うのも当然です。
しかし、査定価格が一番高い会社が、一番高く売ってくれる会社とは限りません。
今回は、26年間不動産の現場で仕事をしてきた経験から、なぜ査定価格に差が出るのかをお話しします。
そもそも不動産の査定価格に「正解」はあるのか?

まず知っておいていただきたいのは、不動産の査定価格には、車の中古車査定のような「決まった価格」があるわけではないということです。
土地や建物には、
- 立地
- 土地の形
- 道路との接し方
- 建物の築年数
- 建物の状態
- 周辺環境
- 最寄り駅との距離
- 周辺の売買事例
- 現在の市場動向
など、さまざまな要素があります。
さらに、その地域で実際にどのくらい需要があるのかということも重要です。
そのため、同じ物件を見ても、不動産会社によって判断が少しずつ違ってきます。
査定価格が違う一番の理由は「売り方の考え方」が違うから
不動産会社が査定価格を出すときには、過去の成約事例や現在売り出されている物件などを参考にします。
しかし、その数字を見て、
「このくらいの価格なら売れるだろう」
と判断するのは、それぞれの営業担当者です。
例えば、
「少し安めに設定して、早く売却する」
と考える会社もあれば、
「このエリアなら、もう少し高くても買う人がいる」
と考える会社もあります。
つまり、査定価格には、その不動産会社の経験や販売戦略が反映されます。
だから、査定価格が違うこと自体は、決して珍しいことではありません。
「査定価格」と「実際に売れる価格」は違う
ここは、不動産売却で特に知っておいていただきたいところです。
査定価格とは、
「このくらいの価格で売却できる可能性がある」
という不動産会社の判断です。
一方、実際に売れる価格は、
買いたい人が、その価格で購入を決断するかどうか
で決まります。
3,500万円で売り出しても買主が現れなければ、売却は成立しません。
逆に、3,000万円で売り出して購入希望者が現れ、条件がまとまれば、それが実際の売却価格になります。
不動産価格には、
「売主が売りたい価格」
「不動産会社が査定した価格」
「買主が買いたい価格」
の3つがあります。
この3つが一致するとは限りません。
奈良の不動産は「地域を見る目」も大切

奈良で不動産を売却する場合、全国的な相場やデータだけを見ても十分ではありません。
奈良市でも、生駒市でも、町が変われば不動産の需要は変わります。
駅からの距離だけでは判断できないこともあります。
道路の状況、周辺の住宅地の特徴、土地の大きさ、建物の状態、買主となる世代など、地域によって違います。
同じ奈良県内でも、
「この地域では売れやすい」
「この条件は買主から敬遠されやすい」
ということがあります。
だからこそ、査定価格の数字だけでなく、その地域で実際に売買を経験しているかも重要になります。
前編のまとめ
不動産会社によって査定価格が違うのは、決しておかしなことではありません。
大切なのは、
「なぜ、この価格なのか?」
という根拠です。
そして、査定価格が高いことと、実際に高く売れることは同じではありません。
では、
「一番高い査定価格を出した会社を選んではいけないの?」
次回は、ここからもう一歩踏み込んで、高い査定価格を見るときに注意したいことと、不動産会社を選ぶときのポイントについてお話しします。
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