【第1回】空き家特措法で何が変わった?奈良の実家を相続したら知っておきたいこと(全5回)
「親から実家を相続したけれど、誰も住んでいない」
当社のメインエリア奈良市や生駒市でも、こうしたご相談は珍しくありません。
建物はまだ使えそうだし、庭もそれなりに管理している。固定資産税もきちんと払っている。
「特に問題もないから、このままでいいかな」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。
実際、すべての空き家が危険な状態になっているわけではありません。
ただ、近年「空き家特措法」という言葉を耳にする機会が増えています。
空き家特措法とは?
正式には「空家等対策の推進に関する特別措置法」といい、適切に管理されていない空き家への対策を進めるための法律です。
2023年12月の改正では、これまでの「特定空家」に加えて、「管理不全空家」という新しい区分が設けられました。
簡単に言えば、
管理不全空家=このまま放置すると特定空家になるおそれがある空き家
特定空家=周辺に著しい悪影響を及ぼす状態になった空き家
という違いがあります。
ただし、ここで誤解してはいけないのが、
「空き家になったらすぐ行政から指導される」わけではない
ということです。
適切に管理されている空き家まで、すべて問題になるわけではありません。
本当に考えたいのは「危険かどうか」だけではない
奈良の実家を相続した方にとって、もっと現実的な問題があります。
それは、
「この家を今後も持ち続けるのか?」ということです。
今はきちんと管理できていても、5年、10年後も同じように管理できるでしょうか。
相続人自身が高齢になったり、遠方に住んでいたり、家族の事情が変わったりすることもあります。
建物も時間とともに古くなっていきます。
つまり、空き家問題は「今、危険かどうか」だけではありません。
将来、この家をどうするのかを考えておくこと。
それが大切です。

売るかどうかを決める必要はありません
「空き家をどうするか考える」といっても、すぐ売却を決める必要はありません。
売却する。
賃貸する。
将来自分や子どもが使う。
そのまま所有する。
解体して土地として売却する。
いくつかの選択肢があります。
大切なのは、何も考えないまま時間だけが過ぎてしまうことです。
「この家、今売ったらいくらくらいになるんだろう?」
「この地域の相場の先行きはどうだろう?」
まずはそこから知っておくのも一つの方法です。
次回は、空き家特措法で出てくる「管理不全空家」と「特定空家」について、もう少し具体的に違いを解説します。
→ 第2回「管理不全空家と特定空家は何が違う?」へ
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